ローライダーの発生とカスタムカー

Lowriderローライダーとは、車高を限度いっぱいまで低くしたカスタムカー及びこのカスタムカーを利用する人、またカスタムを行う人のことを指します。ローライダーは、人種的なチカーノと関連があり、カスタムした車のほかに、発生したコミュニティの行動様式を文化としてさすこともあります。ローライダーの発生起源は、1950年代のアメリカ西海岸でチカーノ(メキシコ系移民)が行っていたカスタムが始まりとされています。ローライダーが発生した背景にはチカーノに非合法移民が多く、不法就労の低所得者が多かったことから、中古車で新車に負けない豪華さを作り出そうとした思いが込められています。ローライダーはカスタムカーの別ジャンル、ホットロッドとともにアメリカ西海岸のカスタム文化の大元で、ここから様々なカスタムが派生しています。ローライダーの日本上陸時期は1980年代には既に認識されており、80年代末から90年代初頭にはローライダーブームが起った時は日本国産車をベースにしたカスタマイザーも見られました。

ローライダーとは,カスタムの条件

ローライダーと呼ばれる車には、いくつかの条件があります。ローライダーの条件1、車高を調節したりホッピングを可能にした
ハイドロリスクを装備していること。ハイドロは装備せず車高を低くしただけのカスタムカーも含まれている。ローライダーの条件2、ベースとなる車両は原則としてアメリカの正規販売車が対象となる。シボレーのインパラ、カプリスやキャデラックのブロアム、デビルのほか、スズキ・サムライ、ニッサン・セントスなどが挙げられます。ローライダーの条件3、車体塗装がキャンディカラーをベースとして何層にも塗り重ねられていたり、ペイントブラシなどで独特のペイントが施されている。ローライダーの条件4、ホイールはワイヤーホイールと呼ばれる特殊な形状で、タイヤも着色されています。ローライダーの条件5、ショーカーはメッキ加工される。ローライダーは、このようにして黒人や高校生などの所得の低い層を取り込みながらカスタムが進み、独特のライフスタイルが形成されることになりました。

ローライダーの文化lowridermagazineなど

ローライダーの行動様式は文化として認識され、ファッション、音楽、雑誌など幅広い分野に影響がみられます。
ローライダーは、黒人ヒップホップを巻き込んでラップミュージックにも登場。ローライダー関連の雑誌やイベントもがあり、Lowriderとして有名な車に焦点を当てたLowriderMagazineは1977年カリフォルニア、サンノゼで創刊されました。
LowriderMagazine社のLowrider`sHANDBOOKは中古本も高値で取引されるほどで、日本のLowridermagazineには芸文社の
Lowridermagazineが知られています。ローライダーのイベントも幕張メッセでのローライダー・カーショーから沖縄、熊本、青森など全国各地で開催されます。ローライダー壁紙、ローライダーゲームソフト、ローライダーファッションなどの分野にも影響があり、ローライダーフューチャーというローライダー専門のテレビ番組も千葉TVから放送されている。携帯のQuickTVで見ることができる。

Copyright © 2008 ローライダーの文化lowridermagazineやイベント開催